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2009-02-23

硝酸を撃て

硝化菌、おまえがいてくれたから
俺は歩き出すことができた。


酢と酒と…

Polyphosphate Accumulating Organismの餌ですが、残念ながらエタノールでは効率が悪いというのが実情のようです。プロピオン酸が最も適しており、酢酸がそのつぎに適しているとされております。近所のスーパーで入手できるという選択性からお酢以外の選択肢は消えるわけです。

理論的にはエタノールではこの反応は起きないと考えると思うアクアリストはいると思いますが、水槽内には多くの代謝物があり、その中に糖類・有機酸も含まれています。これがYuzoさんの言う“水槽は醸されています”ということです。そのためPolyphosphate Accumulating Organismが増える状況をつくれば、あとは他のバクテリオプランクトンが醸した有機酸を利用してポリリン酸を作ります。

しかし、これでは時間がかかります。そこでEricglassbox-design VSV methodVSV methodは略称)ではVodka、砂糖、酢酸(お酢)が使われています。特にどのお酢を使用しても問題ないようですが、最適化のためには今後、研究の余地があるでしょう。

参考までに私はマルカンの米酢を使用しています。まろやかですっぱすぎず、甘みを感じせるところがPolyphosphate Accumulating Organismの好みだと思います。

というか、味醂の方が良いのかな?
糖類も多く含まれているし、アミノ酸も18種、そして有機酸も豊富。
SM method(Sake Mirin or Su Mirin)とでも銘々しようかな。
西アクア界で1,2を競うほど酒に詳しいYuzoさんとだにさんにお聞きするとどうも旧式本味醂がはぜっていてよいらしいです。しかし、スーパーでは新式本味醂しかないですよ。
はぜるとでんぷんが糖になって、蛋白質はアミノ酸になるのでバクテリアとサンゴは喜ぶとYuzoさんは言っていました。
SM methodはD.I.Y.のだにさんに試してもらいたいと思う今日この頃。

さて、VSV methodについて実験ですが。
XEOvit水槽とは別の水槽、硝酸が検出されていた水槽で実施しました。
ろ過そのままで水槽変更の際にVSV methodを導入。
それから数週間。水質測定すると

レッドーシー測定キット使用
硝酸 0 ppm
リン酸 0 ppm


同じ試験液に他の水槽の水を入れたところ濃度が上がったことが確認できましたので、各試薬には問題ないと思えます。

今後の注目点はいつまでこの測定キットでリン酸が 0 ppmを維持できるかということです。本来はもっと良い試薬でいくつまで下げたか見るべきかもしれませんが、LPSの飼育では下げすぎは良くないので、興味範囲外です。私の飼育生体にとっては、レッドシーの0 ppmで十分です。
ニセスズメとグレイテールエンゼルのいる水槽なので毎日餌をあげています。3ヶ月間維持すればよいと言えるでしょう。
というか、3ヶ月試したら、他のシステムを試させてください。お願いします。複数の水槽を維持するのはとても大変なのです…。

さて、これほど良いバクテリオプラクトンシステムですが、各システムともに、適当に真似するなり、部分的に取り入れて失敗しているアクアリストを多く出しています。私自身、Vodka methodでは2つの水槽を壊滅状態に追い込みました。2つ水槽で失敗して、3、4つ目の水槽ではうまくいっています。こっそり真似して成功している者はネットで書かないと思うので、決して失敗者の方が多いというわけではないと考えています。ネットではどうしても賞賛ネタよりも批判ネタの方が注目されますし、書き込みが多いです。

VSV methodについて、開発者のEricが“経験豊富なアクアリスト以外勧めない”と言っています。実施する人は注意するにょろ。

作注)
glassbox-design VSV method
上級者以外は行うべきではない方法。私もまだ始めたばかりなので、なんとも言えませんが、硝酸もリン酸も低く抑えることができます。現在処方も独自改良中。2009年冬詳細開示予定。質問は一切受け付けません。理論上Vodkaよりも効率的。実際、類似の方法で行った過去の結果から、酢酸によるリン酸濃度低下の結果は短期で確認できます。(別の目的で行なった実験のため非公開データ)

SM method
VSV methodの日本文化アレンジ版。放浪の荒鷲だに卿がやってくれると期待しています…。

D.I.Y.

正式名称は“自作アクアリストユニバース”。ナチュラル皇帝から“物真似し、コストパーフォマンスを追及した為に性能の劣る欠陥器具に堕している”と批判されている民主主義国家。中華還元連邦と同じく、神聖ナチュラル帝国と対立する二強国の一つで、自作大国アメリカに領土を持つ。中国・四国租界で神聖ナチュラル帝国と激戦を繰り広げている。

参考文献)
東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻 佐藤弘泰准教授の”生物学的リン除去プロセスについて”
http://www.mw.k.u-tokyo.ac.jp/hp/satoh/EBPR.shtml
glassbox-design.com
http://glassbox-design.com/2008/achieved-through-observation-and-experimentation/
Eric Michael
Yuzo
だにさん
2009-02-11

奪われたリン酸

あの日から、俺はずっと嘘を付いていた。
リン酸は吸着法以外で除去できないって嘘を…。
触媒反応も嘘、沈殿も嘘…嘘ばっかりだ。
まったく変わらないリン酸値に飽き飽きして、でも嘘で絶望を諦めることもできなくて…。
だけど手に入れたリン酸除去法を教えたくなかった…だから…にょろ…にょろーん。



シライトイソギンチャク xeovit 開始前
Xeovit開始前のパープルのシライトイソギンチャク(デリケートではなく本物のシライトイソギンチャク)

多くのアクアリストが疑問に思っているのがリン酸の除去方法です。
バクテリオプランクトンがリン酸を取り除くわけがないと思う人もいるかと思いますが、海水水槽でも取り除けることは多くのアクアリストが実証しています。The Reef Aquarim vol.3 に測定データ記載されています。また、フィトプランクトンがリン酸除去されいる旨は書かれています。で、これだけでは、納得しないアクアリストもいると思います。そこで今回はリン酸を蓄積するバクテリオプランクトンの話を書きます。
 
ある種のバクテリオプランクトンは、酸素ではなく、リン酸をエネルギーとしています。リン酸をまずは蓄えます。その方法として、リン酸同士をつなげた長い分子にし、それがバクテリオプランクトンの細胞内に蓄積されるのです。こうなるとより、バクテリオプランクトンはより粘性のあるものとなり、プロテインスキマーで除去できるようになります。

このリン酸同士をくっつけるのが、バクテリオプランクトンのひとつのなのです。このリン酸のつながった長い分子を“ポリリン酸”と呼びます。

そしてポリリン酸を蓄積する生物のことを“Polyphosphate Accumulating Organism”と呼びます。このような生物は嫌気条件下ではポリリン酸をエネルギーとして消費し、好気条件ではリン酸を吸収してエネルギーであるポリリン酸を作ります。

ポリリン酸の構造式ですが、リン3つにつき、1つのカリウム、1のマグネシウム、そして9つの酸素というものです。

-(PO3-PO3-PO3)n-
 |   |  /
  K   Mg


おやっ?つまり、リン酸をみっつ処理するのに、海水中のカリウムとマグネシウムが減るのです。
カリウムとマグネシウムの低下。
これこそバクテリオプランクトンの正しい水質なのです。

カリウム低下がZeoliteのせいだと思ったあなた・・
残念でした!あなた騙されちゃったの!!


…と言っても以上の情報は淡水なので、海水では菌種が違い、ポリリン酸の蓄積量も、ポリリン酸の結合イオンの種類も違うにょろ。

参考文献)
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.3, Two little fishies, Inc., 2005
東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻 佐藤弘泰准教授の”生物学的リン除去プロセスについて”
http://www.mw.k.u-tokyo.ac.jp/hp/satoh/EBPR.shtml
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Tetsuo☆キラリ♪

Author:Tetsuo☆キラリ♪
♪♪♪♪♪♪♪♪
マリンアクアリストにょろ。
最近はジョジョにょろ。
スタンド占いはメタリカです。鉄分を遠隔操作できるスタンドです。本体は暗殺団のリーダー、リゾット・ネエロです。反骨精神豊富にょろ。
「ついに…オレ…は…つか…んだ。システムの正体を…」


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“なんもない”と“いないばぁ”は一青窈の唄名ということ以外、一切関係ありません。

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