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2011-05-28

棄てられた 照明

八年前…クーラーが殺されてから
メタハラに焼かれてから
俺にとっては、深場魚を守る事が全てだった

水槽を用意し
食事を作り
何もかも…

だがしかし!
俺は愚かだ
深場魚にも夢はある
深場魚にも選ぶべき道はある
とても当たり前で…
とても簡単な事なんだよな
ああ…俺は…!


kikka

LEDによるSPS飼育は完璧・完全・超越である。

時代は繰り返す。

メタハラが1980年代に導入され、
1980年代5500Kの登場で欧米の愛好家に着目され、
1990年代前半に6500Kの発売を機にリーフアクアリウム照明の主流への道が始まりました。

そんな時代。

1994年TMA誌にて荒俣幸男氏が蛍光灯と比べてメタハラの利点と不利な点を書いています。

不利な点
1.高額である。
2.安定器が大きく自分で設置するのが難しい。
3.安定器があるので水のそばに置くのは危険である。
4.藻が生えやすい。
5.発熱量が多く、触ると焼けどする危険性がある。
6.白すぎて生体の色が不自然。蛍光灯の方が自然の色。(当時は4300-6500K、6500Kの登場が1994年頃)

なんか昨年同じような言葉を見たような気がします。
メタハラと比べてLEDの不利な点でも似たようなことを聞きました。
アクア器具は進歩しても、使う人は進歩しないということでしょうか…にょろ。


黄色のメタハラや水銀灯でサンゴ飼育を始めた時代は、散々周囲に批判された…古き良き時代は過ぎ去り、今はLEDでサンゴ、特にSPSを飼育するアクアリストへの世間の風当たりは強いです。

日本でも、海外でも1年以上SPSを飼育し、成長させているアクアリストがいるのに…LEDだけでSPSを飼育している数はスーパークールだけでSPSを飼育しているユーザーよりも多いと思う。まぁ世界中のアクアリストを合計しての話にょろ。

初めはSolarisの実物を見て、その場で送ってくれと頼んだが…日本に送ったことはない…とゴタゴタ…そのうちに特許に抵触して…世から消え

ところが日本ではシステムLEDではなく、スポットLEDが登場。
日本最大手のアクアメーカーであるカミハタが4WのLED販売。
東のNaturalと西のやどかり屋が12W以上のLED販売。

そして刻は進み…
ついに私もシステムLEDを配置。
LED spot light
今まで使用していたスポットライトタイプのLED。
手のひらにすっぽりと収まります。

eco lamp KR93
新しく設置するシステムライトタイプのEcolamp KR93。
手と比べてこの巨大なサイズ。

eco lamp KR93
ちょっと上に座ってみました。でかい。
屋内なのでマナーを守って帽子は脱いでみました。

eco lamp KR93
上からつるせるようにワイアーがついているのですが、今回は水槽上部に置きます。
そこで使うのはこのアタッチメント。
一見、このアタッチメントを差し込む穴はどこにもありません。
実は…
eco lamp KR93
このピンを外して、アタッチメントを接続なので。
ビジュアル重視!



eco lamp KR93
安定器と灯具の接続はこのような特殊な配線。外せるので設置は便利です。
安定器も軽し、固定し易い工夫が。

この一灯のおかげで、部屋の照明も不要になったほどの明るさ。
(注:部屋には始めから照明はないにょろ)

KR93は

各LED球の
・開始時間
・停止時間
・明るさ
の設定もできるのですが、

面倒な人は、なんと現在の時間をセットするだけで。
きちんとプログラムモードが起動します。
ほとんどの人がすでに入力済みプログラムで十分満足できると思います。

朝に青くなり、徐々に白いライトが強くなり、そして弱くなり。最後に夜のムーンモードとなります。

KR93の初期設定

開始時間 白光 青光 ムーンライト
6:00    5%   5%   5%
9:00    60%  60%  60%
14:00   80%  80%  80%
17:00    5% 100%  100%
20:00    0%   0%  100%
1:00     0%  0%   0%


さて、荒俣氏は
420nmの波長が水深5-15mの生物に共生する褐虫藻の好む光であるため、当時の欧米ではこの420nmの波長の光を含む蛍光灯をメタハラと併用すると紹介しています。
現在でも欧米のリーフアクアリストの間でもこの傾向は変わっていません。

そして今回はLED照明のおさらい
青LED 新芽スイッチ。どんどん新芽が増える。ミドリイシなら先端が分裂。コモン系は横に広がろうとします。
白LED 成長スイッチ。長さも太さも申し分なし。
黄LED 伸びずに太くなる。
赤LED ユフィ。


メタハラと比べと、電気代節約であり上温防止でもあるLEDですが。
いいことづくめという訳ではありません。

1.写真撮るのが難しいにょろ。
2.冬場にヒーターが必要にょろ。温度上昇しないということは…そういうことです。
3.メタハラとくっつけると、お局メタハラに虐められるにょろ。

と…
前置きは終了。
照明を選択するときに「明るい」「暗い」という話がメインになると思います。
水槽の照明を選択するのは光の明るさが基準になると思いますが、この値を生息域から理論で求めることができます。

海水は光を吸収してしまいますので、深ければ深いほど暗くなります。
これはプランクトンや微粒子に吸収されたり、拡散されるからです。
吸収されにくいのは青、シアンです。
吸収されやすいのは紫外線や赤外線など可視光外の光です。

さて、どのくらい光が暗くなるのかというと計算する方法があります。
それがランベルト・ベール法則です。

ランベルト・ベール法則;水深と照度

ランベルト・ベール法則

I1 / I0 = 1 / eα
I0;空気中での光の強度
I1;水深での光の強度
ℓ;水深
α;吸収係数
e;自然対数の底
海水の透明度は透明度板という直径30cmの丸い白色板を海に入れ、見えなくなる深さのことを言います。


Sunlight and water transparency
縦の軸がサンゴの密度。横軸が透明度です。

サンゴの比率が4割以上の地域の透明度は10-20m(論文値から算出)です。
吸収係数α = 1.7 / 透明度 = 0.085から0.17となります。


ということは
海だと
ランベルト・ベール法則

深さ3mとだと。22-41%の低下となります。

0.92×0.92×0.92 = 0.78 = 22%
0.84×0.84×0.84 = 0.59 = 41%

つまり日中にも干満により照度は大きく変化します。

それは置いといて、実際の深さでのデータは下記の図に。
光の明るさはPAR表記です。
上の図は夏、下の図は冬です。
Sunlight and water transparency
縦軸は照度。横軸は時間です。

自然界でのサンゴの生息深度を調べ、各種データ(照度、透明度)から本当にサンゴが必要としている照度を求めることもできます。
また魚が焼けない最高照度を求めることもできます。
水槽でも同じです。空気中でのデータだけ話すのではなく、水深、透明度、角度を元に適切な高さに照明を設置するべきでしょう。

EcolampではKR93は照度調整ができるので、プログラムで対応します。
KR92では照度調整はできないので、設置する高さで対応です。

また各LEDの点灯時間は上記のグラフを参考にするのも良いでしょう。
実際に初期プログラムがなぜ、あのパターンなのかも上記のグラフからご理解いただけると思います。


参考文献)
C.S. Yentsch, et al. Sunlight and water transparency: cornerstones in coral research. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology 268:171-183,2002.
荒俣幸男. メタルハライドはなぜ無脊椎にいいか. Tropical Marine Aquarium, 44, 1994.


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Tetsuo☆キラリ♪

Author:Tetsuo☆キラリ♪
♪♪♪♪♪♪♪♪
マリンアクアリストにょろ。
最近はジョジョにょろ。
スタンド占いはメタリカです。鉄分を遠隔操作できるスタンドです。本体は暗殺団のリーダー、リゾット・ネエロです。反骨精神豊富にょろ。
「ついに…オレ…は…つか…んだ。システムの正体を…」


※記事・画像の無断転載禁止。

“なんもない”と“いないばぁ”は一青窈の唄名ということ以外、一切関係ありません。

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