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2009-08-02

喝采 の ミューカス

神楽耶。お前は最近までDSBシステムを知らなかった。
それが何か?
なのに、本質の一部を理解していた。お前は優しいな…
えっ…!?


ミノウミウシの一種(コモンサンゴ食)
コモンサンゴを食するミノウミウシの一種。コモンサンゴの根元からの急激な白化の場合は本種の可能性あり。多くの場合は卵での持ち込みの可能性あり。このサンゴ個体も購入後1ヶ月近く何も問題はありませんでした。白化との境界線上で確認できる。ミノウミウシ除去はサンゴ個体を海水を入れたプラケースに移し、スポイトでミノウミウシを吸い取ると良い。これを数日毎に繰り返し完全除去する。手間を考えるとサンゴごと廃棄する方が簡単。今回はニシキテグリがコモンの白化部分をうろうろしているので、食害に気付きました。ニシキテグリはミノウミウシを眺めてましたが、残念ながら食べませんでした。ミノウミウシの一種(コモンサンゴ食) 2

グレートバリアリーフでは1平方mのアクロポラ(ミドリイシ)あたり4.8L/日の粘膜(ミューカス)を放出します。実は目に見える白いのはその一部、20-44%で、ミューカスの56-80%が水に溶けています。言い換えるとミドリイシを飼育するだけで、これだけの汚れがでるのです。

自然界ではどうやってこれを処理するのでしょうか。それは自然の砂で処理されています。特に水に溶けにくい部分は波打ち際で処理されます。

これを最大限に利用したのがDSBです。

溶けにくいミューカスが水槽中を漂い、浮遊バクテリアとプランクトンをつけ重くなり、底砂の上に着底します。自然界のデータによると、わずか2時間で炭素比を増やします。このミューカスが着底するときには最適値になっています。

溶けるミューカス

C: 90.9 kmol/d
N: 7.6 kmol/d
P: 1.3 kmol/d

C:N:P=70:6:1


溶けにくいミューカス
C: 27.7 kmol/d
N: 1.9 kmol/d
P: 0.3 kmol/d

C:N:P=92:6:1


ミューカス + バクテリア +プランクトン
C: 181.8 kmol/d
N: 17.0 kmol/d
P: 0.2 kmol/d

C:N:P=905:85:1


これがベントス食性の生物の餌になるのです。この際には膨大な酸素が消費されますので一時的に底砂上部と表面は酸欠状態に近くなります。そこで底砂上に水を流して酸欠状態になりにくいようにします。この酸欠は一時的なものですので、ナチュラル統治初期に多くのアクアリストが生体を失ったのもうなずけます。

DSBのシステム理論です。ナチュラル以前以降で底面での水流への重要度が変わったのはこのためです。また、淡水飼育ではこのような現象はおきませんので、淡水経験者が失敗する可能性がある点でもあります。

水溶性のミューカスはバクテリオプランクトンの餌となるので、理論上、バクテリオプランクトンシステムにおける最適値と私は考えています。

また、水槽のシステムによっては、不溶性のミューカスはそのままサンプに流れ落ち、プロテインスキマーで水槽内から除去されます。

砂をひくということのメリットはこのサンゴの排出物処理にとても有効なのです。
また集中的に水槽の底にバクテリアを増殖することができます。

ミドリイシが珊瑚礁の環境を自ら整え、生物層を豊富にするのです。
水槽の内でも同じです。ミドリイシがバクテリアやベントスを養うのです。
このサイクル、サンゴと底砂の関係に気付いたナチュラルシステム開発者たちは、アクアリウムにおけるろ過という概念を大きく変えることになるにょろ。

レインボースポットドーナッツコーラル
ショップお勧めのL.P.S.


参考文献)

Wild, C 他. Coral mucus functions as an enrgy carrier and particle trap in the reef ecosystem, Nature, 428, 66-70, 2004,
だにさん
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Tetsuoさん、
1日に出るミューカスの量は環境によって違うと思いますが、水槽環境と自然界の差ではどれくらいの差があると思いますか?
記事を読んで少し気になったのは、バクテリオプランクトンシステムでは、本水槽とサンプの循環が早すぎるとあまり良くないような気がしました。循環量が1時間に2~3回ぐらいのほうが、きっちりバクテリアに餌を食べさせることができるのではと。
家の水槽環境で言いますと、本水槽は循環量が10回程度ありますが、サブ水槽は3回ぐらいです。このサブ水槽のほうがSPSの色具合あ良いです。また、バイオフィルムも水槽内に形成されています。

水から動かないと、バクテリアがついてこないだろう?

♪TAKAさん。

自分で測定したことがないのでなんともですが。LPS水槽、SPS水槽で測定したら面白いでしょうね。
サンゴ種・密度に依存しますが、根本的に水槽の方がサンゴに対する水の容量が少ないので濃い方向に動くと思います。実際のスキマーの取れるゴミの量を見てもそう感じます。ただ、モル比は自然界だろうが水槽だろうが、大きくは変わらないと思いますし、量よりもモル比が今回のポイントです。言い換えると、明らかにリン過剰です。(有機体なのでテストキットでは測定できません)

バクテリオプランクトンシステムはベルリンの発展系なので、水槽とサンプの循環は限りなく低くしなければなりません。1-3回転が適切だと思います。サンプとの循環が10回転は多すぎです。それはイレブンの提唱するウェット系のろ過システムの方法です。というかイレブンも長き歴史の中で多くの成功と失敗の経験から7回転を適正とされているので、10回転は明らかに適正値から外れます。

Tetsuoさん、
循環回数10回は、某所で学んだものでした。個人的にも循環回数は多いほうが良いと考えていたので、ベルリンでは少ないほうが良いとはびっくりしています。
1~3回だと、本当に水槽内でろ過?している感じがしますね。私は陽水ポンプを変更したほうが良いかもしれませんねえ。ご存知の通り、こちらではClosed loopの水流がよく語られます。OMとかはメジャーどこのようですね。私も数年前に知ったばかりですが。。。

学ばないとな。実戦の要は水流か…

これは定義があいまいな用語です。
勘違いしてはいけないのが開放系、閉鎖系とは違うということです。

私の理解ではパワーヘッドを使用せずに、またろ過、スキマーを介せずに水流を作るというものがClosedです。従来のサンプの概念はOpenedです。

サンプが空で、排水をスクワッドや配管で分岐というのが日本流になるでしょう。

市販品ではブルーハーバーのクリスタルラグーン水槽にスキマーをつけなければそれに該当します。どこまで分岐するかで水流の強さは変更されると思います。

で、結論を言うと、Closedは水槽内の水流という概念なので、日本ではサンプへの回転数とは違います。空のサンプなら話は別ですが。

水流はベテランのノウハウなので、一番スイハイで学ばせていただいているところです。経験豊富なアクアリストほど工夫しています。水流も目的によって違う流れを作らせるのでアクアリストの個性がでます。

理論も重要ですが、レイアウトによって変化するので、設置後の微調整せねばならず、技量の差が大きくでます。

個人では雪風さんの水槽が優れており、スイハイの度に水流について学ばせていただいています。
ショップではブルーハーバー、やどかり屋が秀でています。

言葉足らずでしたね。Tetsuoさんが書かれているように私も理解しています。少し前にスイハイに行った人は、120cm水槽にも関わらず、Tunze6101を2基フル稼働させていました。当然、底砂がめくれているところもありましたが、かなり調子は良さそうでした。

…クッ! 失態だ!

♪TAKAさん。

いえいえ。
ちょっと他のアクアリストがついてこれないと思ったのと、私の理解が間違っているかを確認するために意味から書いてみました。
日本ではという例を出すと良いと思い詳細に書きました。
やはり例を書かないとわかりにくいものです。

で初めのコメント訂正です。
ワイルドの論文から推測です。
ミューカスの出る環境である干潮にならない条件=水槽内と仮定します。
すると発生するミューカス量は10分の1以下になります。10分の1と仮定すると良いと思います。
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プロフィール

Tetsuo☆キラリ♪

Author:Tetsuo☆キラリ♪
♪♪♪♪♪♪♪♪
マリンアクアリストにょろ。
最近はジョジョにょろ。
スタンド占いはメタリカです。鉄分を遠隔操作できるスタンドです。本体は暗殺団のリーダー、リゾット・ネエロです。反骨精神豊富にょろ。
「ついに…オレ…は…つか…んだ。システムの正体を…」


※記事・画像の無断転載禁止。

“なんもない”と“いないばぁ”は一青窈の唄名ということ以外、一切関係ありません。

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