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2009-08-17

きしょ

使ったのですね…EcoSystemを…。
待ちなさい!
待ちなさい!待って!!
…お兄様は悪魔です。
卑劣で…卑怯で…なんて…ECO槽の中はきしょかわいい生物ばかり…。



ECO槽内藻類+微生物
マイクロ画像1

マイクロ画像2

マイクロ画像3

マイクロ画像4

マイクロ画像5

EcoSystmとベルリン式については比較した文献が既に出ているのでそれを読めば速いでしょう。Tom FrakesはSeaScopeに同サイズの水槽で設置した15ヶ月にも及ぶ比較実験をしています。Frakesの結論を下記に書きます。

              EcoSystem  ベルリンメソッド
水の黄色化         なし       なし
カルクワッサー       なし       添加
添加剤            必要      必要
プロテインスキマー     なし       あり
藻問題            なし       あり
サンゴの生存率       90%以上   50%
メインテナンス        少ない      ある程度必要


この実験では残念ながら触れられていないのがEco槽に居る微生物たちについてです。
リフュジューム系のシステムでは魚に捕食されずにより複雑な生物層が形成されます。
DelbeekらはEcoSystemではサンゴのポリプの開きがよく、それはECO槽から供給される微生物によるものと推測しています。それとは別に、海藻が有機物を溶出し、有機物を餌とするバクテリアの増殖を促す説、海藻の出す胞子・種子説も記載しています。
また、Palettaは約9ヶ月でミラクルマッド内の生物層が構成されることを報告しています。
彼は孵化したバンガイカーディナルの稚魚をECO槽内で無給餌で成魚まで成長させたり、本水槽内の海綿が餌なしで成長しているのを確認しており、ECO槽内の生物が豊富で多種にわたっていることの間接的な証明をしています。

実際、通常の水槽の底砂の生物の種が自然界よりも種的に少ないことはロブが報告しています。
また、実験的にはエイジさんはシュリンプさんのベントスを用いて検証しています。

水槽でこれらの生物層を維持するためには、
1.定期的にベントスの投入
2.砂厚を増やす
3.ミラクルマッドなどの別の素材を使う
4.リフュジュームを設置し、微生物が魚に食べられないようにする

という方法があります。

さて、EcoSystemに話を戻します。

エイジさんの考察でも“デトリタスがあったら多くのピコピコ系(鞭毛虫)が確認できたと思う”とありますが、私も同感です。
ECO槽では砂表面よりも水面に近い藻だらけの領域が豊富な生物層になっています。
そして海藻だけのリフュジュームとは違い、ミネラルリッチなECO槽にはより多くの微生物が存在すると思っています。
プランクトンやベントスを水槽に放出するという意味では水槽よりも上に位置した方が有利なECO槽です。
その一方で、ブルーハーバーが提案するのはサンプ式と言えるでしょう。水流に載せられたミューカスはそのままサンプに流れ込み、プロテインスキマーで処理されずに、スーリンさんが先日コメントされたように、ミラクルマッド上でバクテリアの餌となり線虫などにより処理されます。
特にミラクルマッドは浅い状態で嫌気にできるので、通常の砂よりも多彩な生物層を再現しています。

ラエスの報告によると
食物の種類による線虫の種類は異なるそうです。
石灰藻やサンゴ礫という種類よりも、その形状や大きさの方が線虫の種と密度にとっては重要なのです。

先日、夜中にコモンサンゴを食べるミノウミウシの一種を探していたときに…
きしょ…
水槽内では3cmものまるで宇宙船のようなきらきら輝く線虫を見つけてしまい凍ってしまいました。
線虫さん。バクテリア食べて育ちすぎですよ。

怖くて、夜、水槽見れません。

ECO槽の生物を撮影するアイデアはヨッシーさんが行なったことを真似させて頂きました。
またエイジさんの藻・デトリタス観察のブログも参考させていただきました。
水槽内の微生物の綺麗な画像を見たい場合はヨッシーさんとエイジさんのブログが参考になりますので、そちらを見てください。

参考文献)
Raes, M 他. The structuring role of microhabitat type in coral degradation zones: a case study with marine nematodes from Kenya and Zanzibar, Coral Reefs, vol.26, No.1, 113-126, 2007,
Frakes,T, Ecosystem Aquarium Comparison,Sea Scope, vol.17, No.3, 2-3, 2000,
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.3, Two little fishies, Inc., 2005,

サンタマルタエイジさん
結果 Oh! Life
http://www.1023world.net/blog/%e8%8c%b6%e3%82%b4%e3%82%b1%e4%bb%98%e7%9d%80%e3%83%86%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%ae%e7%b5%90%e6%9e%9c
http://www.1023world.net/blog/%e3%83%87%e3%83%88%e3%83%aa%e3%82%bf%e3%82%b9%e3%81%ab%e5%b7%a3%e3%81%8f%e3%81%86%e5%be%ae%e7%94%9f%e7%89%a9%e9%a1%9e

ヨッシーさん
ヨッシーのアクアライフ
http://www4.ocn.ne.jp/~tnc/
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2009-08-06

囚われ の 波

だったら、そろえてやるさ。
白化に負けない俺のシステムを…
光を…
水流を…


Coral mucus functions as an enrgy carrier and particle trap in the reef ecosystem
ミューカスサイクル
Wild, C 他. Coral mucus functions as an enrgy carrier and particle trap in the reef ecosystem, Nature, 428, 69, 2004,

ちょうどマリンアクアリスト誌52号に水流の記事があります。
ので…あまりかぶらない範囲で水流について書きます。

水流のついてですが、基本的には水質の一定化、サンゴへの餌の供給がメインです。
酸素と二酸化炭素を水槽内で循環させ、サンゴに餌を届けたり、サンゴの出す老廃物、ミューカスにバクテリアを絡め、バクテリアに届けます。

またサンゴや石灰藻の成長に重要な役割を果たします。水流が弱いと石灰藻の成長が遅いです。
光のあたる場所ならばそれもカバーされますが、光のあたらない場所では著しく成長が抑制されます。もし、水槽内で一部の場所だけに石灰藻が生える場合は水流がまずいと考えられます。石灰藻の成長具合は水流の適切具合を見るパラメータのひとつです。今ももっとアクアレベルの方があがっていて、いかに石灰藻を生やさずにサンゴの成長をコントロールするかというのが上級者の課題でしょうが、私程度のレベルでは石灰藻見て水流調整が精一杯です。

そして、忘れてはいけない波の役目が光の調整という役割です。
水槽内に波をつくるのは光のためとも言えるでしょう。
海の中から海面を見るときらきらと輝く様が見られます。
これをデータ化したのが、大学時代の同じラボの研究仲間Robの研究。マリンアクアリスト誌50号に簡単にですが、要約があります。
私的には深場ミドリイシと浅場ミドリイシの飼育ヒントになるものだと思いました。

もし、海の再現と謳うならば、ここらの環境、光、水流、温度はきっちりと再現した水槽にした方が良いでしょう。

参考までにDelbeekとJulianは水流について下記のことを強調しています。

白化予防のため、サンゴ飼育における水流を強化すべきとき
(コハナガタサンゴ、アワサンゴ、バブルコーラルなど水流を嫌うサンゴは除外)

1.照明を新しい球に交換したとき、照明を明るくしたときは水流を強くすること。
2.自然界では夏場、つまり水温が上がるときは水流が強くなる。それを水槽内で再現するには水温が高いときは水流を強めること。これは水質を変化させるためではなく、自然下での変化を再現するためです。
3.クーラーなどの冷却システムが壊れたとき、水流を強くする。
4.水流のある場所に生息する生体を導入したときは水流を強くする。


水流について…ZEOvitなどのバクテリオプランクトンシステムに限って言えば白化によるサンゴの死を防ぐために有効な手段となっている可能性があります。

パラオの白化の際に水流の強いところのサンゴは白化しなかったり、水流の強い場所のサンゴは白化からの回復が早いと書いています。
これらの理由とし、Delbeekらは適切な栄養塩を運ぶという説だけではなく、水流により夜間の酸欠死を防ぐ、強い水流下ではUV防御能向上のアミノ酸産生など各説の論文を引用して書いています。

ここで思い出していただきたいのが、ZEOvitとのマニュアルでも指定されている10-20回転の強い水流。
たかが水流ですが、パステル色のサンゴにとってはより重要なファクターのひとつでしょう。
上記の文献から推測すると、強い水流にはパステル色のサンゴの生理活性を高めたり、サンゴに適した環境をもたらすのでしょう。
一般色のサンゴにはさして影響を与えないかもしれませんが、パステル色のサンゴにとってはこの強い水流は死活問題。

上記の点を判断基準にリーフタンクの水流を調整すべきと個人的には考えるにょろ。
もっとも強すぎる水流をそのままSPSに長時間当てると、そのうち共肉がぺろぺろ剥がれるにょろ。

参考文献)
Wild, C 他. Coral mucus functions as an enrgy carrier and particle trap in the reef ecosystem, Nature, 428, 66-70, 2004,
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.3, Two little fishies, Inc., 2005,

2009-08-02

喝采 の ミューカス

神楽耶。お前は最近までDSBシステムを知らなかった。
それが何か?
なのに、本質の一部を理解していた。お前は優しいな…
えっ…!?


ミノウミウシの一種(コモンサンゴ食)
コモンサンゴを食するミノウミウシの一種。コモンサンゴの根元からの急激な白化の場合は本種の可能性あり。多くの場合は卵での持ち込みの可能性あり。このサンゴ個体も購入後1ヶ月近く何も問題はありませんでした。白化との境界線上で確認できる。ミノウミウシ除去はサンゴ個体を海水を入れたプラケースに移し、スポイトでミノウミウシを吸い取ると良い。これを数日毎に繰り返し完全除去する。手間を考えるとサンゴごと廃棄する方が簡単。今回はニシキテグリがコモンの白化部分をうろうろしているので、食害に気付きました。ニシキテグリはミノウミウシを眺めてましたが、残念ながら食べませんでした。ミノウミウシの一種(コモンサンゴ食) 2

グレートバリアリーフでは1平方mのアクロポラ(ミドリイシ)あたり4.8L/日の粘膜(ミューカス)を放出します。実は目に見える白いのはその一部、20-44%で、ミューカスの56-80%が水に溶けています。言い換えるとミドリイシを飼育するだけで、これだけの汚れがでるのです。

自然界ではどうやってこれを処理するのでしょうか。それは自然の砂で処理されています。特に水に溶けにくい部分は波打ち際で処理されます。

これを最大限に利用したのがDSBです。

溶けにくいミューカスが水槽中を漂い、浮遊バクテリアとプランクトンをつけ重くなり、底砂の上に着底します。自然界のデータによると、わずか2時間で炭素比を増やします。このミューカスが着底するときには最適値になっています。

溶けるミューカス

C: 90.9 kmol/d
N: 7.6 kmol/d
P: 1.3 kmol/d

C:N:P=70:6:1


溶けにくいミューカス
C: 27.7 kmol/d
N: 1.9 kmol/d
P: 0.3 kmol/d

C:N:P=92:6:1


ミューカス + バクテリア +プランクトン
C: 181.8 kmol/d
N: 17.0 kmol/d
P: 0.2 kmol/d

C:N:P=905:85:1


これがベントス食性の生物の餌になるのです。この際には膨大な酸素が消費されますので一時的に底砂上部と表面は酸欠状態に近くなります。そこで底砂上に水を流して酸欠状態になりにくいようにします。この酸欠は一時的なものですので、ナチュラル統治初期に多くのアクアリストが生体を失ったのもうなずけます。

DSBのシステム理論です。ナチュラル以前以降で底面での水流への重要度が変わったのはこのためです。また、淡水飼育ではこのような現象はおきませんので、淡水経験者が失敗する可能性がある点でもあります。

水溶性のミューカスはバクテリオプランクトンの餌となるので、理論上、バクテリオプランクトンシステムにおける最適値と私は考えています。

また、水槽のシステムによっては、不溶性のミューカスはそのままサンプに流れ落ち、プロテインスキマーで水槽内から除去されます。

砂をひくということのメリットはこのサンゴの排出物処理にとても有効なのです。
また集中的に水槽の底にバクテリアを増殖することができます。

ミドリイシが珊瑚礁の環境を自ら整え、生物層を豊富にするのです。
水槽の内でも同じです。ミドリイシがバクテリアやベントスを養うのです。
このサイクル、サンゴと底砂の関係に気付いたナチュラルシステム開発者たちは、アクアリウムにおけるろ過という概念を大きく変えることになるにょろ。

レインボースポットドーナッツコーラル
ショップお勧めのL.P.S.


参考文献)

Wild, C 他. Coral mucus functions as an enrgy carrier and particle trap in the reef ecosystem, Nature, 428, 66-70, 2004,
だにさん
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「ついに…オレ…は…つか…んだ。システムの正体を…」


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“なんもない”と“いないばぁ”は一青窈の唄名ということ以外、一切関係ありません。

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