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2011-05-28

棄てられた 照明

八年前…クーラーが殺されてから
メタハラに焼かれてから
俺にとっては、深場魚を守る事が全てだった

水槽を用意し
食事を作り
何もかも…

だがしかし!
俺は愚かだ
深場魚にも夢はある
深場魚にも選ぶべき道はある
とても当たり前で…
とても簡単な事なんだよな
ああ…俺は…!


kikka

LEDによるSPS飼育は完璧・完全・超越である。

時代は繰り返す。

メタハラが1980年代に導入され、
1980年代5500Kの登場で欧米の愛好家に着目され、
1990年代前半に6500Kの発売を機にリーフアクアリウム照明の主流への道が始まりました。

そんな時代。

1994年TMA誌にて荒俣幸男氏が蛍光灯と比べてメタハラの利点と不利な点を書いています。

不利な点
1.高額である。
2.安定器が大きく自分で設置するのが難しい。
3.安定器があるので水のそばに置くのは危険である。
4.藻が生えやすい。
5.発熱量が多く、触ると焼けどする危険性がある。
6.白すぎて生体の色が不自然。蛍光灯の方が自然の色。(当時は4300-6500K、6500Kの登場が1994年頃)

なんか昨年同じような言葉を見たような気がします。
メタハラと比べてLEDの不利な点でも似たようなことを聞きました。
アクア器具は進歩しても、使う人は進歩しないということでしょうか…にょろ。


黄色のメタハラや水銀灯でサンゴ飼育を始めた時代は、散々周囲に批判された…古き良き時代は過ぎ去り、今はLEDでサンゴ、特にSPSを飼育するアクアリストへの世間の風当たりは強いです。

日本でも、海外でも1年以上SPSを飼育し、成長させているアクアリストがいるのに…LEDだけでSPSを飼育している数はスーパークールだけでSPSを飼育しているユーザーよりも多いと思う。まぁ世界中のアクアリストを合計しての話にょろ。

初めはSolarisの実物を見て、その場で送ってくれと頼んだが…日本に送ったことはない…とゴタゴタ…そのうちに特許に抵触して…世から消え

ところが日本ではシステムLEDではなく、スポットLEDが登場。
日本最大手のアクアメーカーであるカミハタが4WのLED販売。
東のNaturalと西のやどかり屋が12W以上のLED販売。

そして刻は進み…
ついに私もシステムLEDを配置。
LED spot light
今まで使用していたスポットライトタイプのLED。
手のひらにすっぽりと収まります。

eco lamp KR93
新しく設置するシステムライトタイプのEcolamp KR93。
手と比べてこの巨大なサイズ。

eco lamp KR93
ちょっと上に座ってみました。でかい。
屋内なのでマナーを守って帽子は脱いでみました。

eco lamp KR93
上からつるせるようにワイアーがついているのですが、今回は水槽上部に置きます。
そこで使うのはこのアタッチメント。
一見、このアタッチメントを差し込む穴はどこにもありません。
実は…
eco lamp KR93
このピンを外して、アタッチメントを接続なので。
ビジュアル重視!



eco lamp KR93
安定器と灯具の接続はこのような特殊な配線。外せるので設置は便利です。
安定器も軽し、固定し易い工夫が。

この一灯のおかげで、部屋の照明も不要になったほどの明るさ。
(注:部屋には始めから照明はないにょろ)

KR93は

各LED球の
・開始時間
・停止時間
・明るさ
の設定もできるのですが、

面倒な人は、なんと現在の時間をセットするだけで。
きちんとプログラムモードが起動します。
ほとんどの人がすでに入力済みプログラムで十分満足できると思います。

朝に青くなり、徐々に白いライトが強くなり、そして弱くなり。最後に夜のムーンモードとなります。

KR93の初期設定

開始時間 白光 青光 ムーンライト
6:00    5%   5%   5%
9:00    60%  60%  60%
14:00   80%  80%  80%
17:00    5% 100%  100%
20:00    0%   0%  100%
1:00     0%  0%   0%


さて、荒俣氏は
420nmの波長が水深5-15mの生物に共生する褐虫藻の好む光であるため、当時の欧米ではこの420nmの波長の光を含む蛍光灯をメタハラと併用すると紹介しています。
現在でも欧米のリーフアクアリストの間でもこの傾向は変わっていません。

そして今回はLED照明のおさらい
青LED 新芽スイッチ。どんどん新芽が増える。ミドリイシなら先端が分裂。コモン系は横に広がろうとします。
白LED 成長スイッチ。長さも太さも申し分なし。
黄LED 伸びずに太くなる。
赤LED ユフィ。


メタハラと比べと、電気代節約であり上温防止でもあるLEDですが。
いいことづくめという訳ではありません。

1.写真撮るのが難しいにょろ。
2.冬場にヒーターが必要にょろ。温度上昇しないということは…そういうことです。
3.メタハラとくっつけると、お局メタハラに虐められるにょろ。

と…
前置きは終了。
照明を選択するときに「明るい」「暗い」という話がメインになると思います。
水槽の照明を選択するのは光の明るさが基準になると思いますが、この値を生息域から理論で求めることができます。

海水は光を吸収してしまいますので、深ければ深いほど暗くなります。
これはプランクトンや微粒子に吸収されたり、拡散されるからです。
吸収されにくいのは青、シアンです。
吸収されやすいのは紫外線や赤外線など可視光外の光です。

さて、どのくらい光が暗くなるのかというと計算する方法があります。
それがランベルト・ベール法則です。

ランベルト・ベール法則;水深と照度

ランベルト・ベール法則

I1 / I0 = 1 / eα
I0;空気中での光の強度
I1;水深での光の強度
ℓ;水深
α;吸収係数
e;自然対数の底
海水の透明度は透明度板という直径30cmの丸い白色板を海に入れ、見えなくなる深さのことを言います。


Sunlight and water transparency
縦の軸がサンゴの密度。横軸が透明度です。

サンゴの比率が4割以上の地域の透明度は10-20m(論文値から算出)です。
吸収係数α = 1.7 / 透明度 = 0.085から0.17となります。


ということは
海だと
ランベルト・ベール法則

深さ3mとだと。22-41%の低下となります。

0.92×0.92×0.92 = 0.78 = 22%
0.84×0.84×0.84 = 0.59 = 41%

つまり日中にも干満により照度は大きく変化します。

それは置いといて、実際の深さでのデータは下記の図に。
光の明るさはPAR表記です。
上の図は夏、下の図は冬です。
Sunlight and water transparency
縦軸は照度。横軸は時間です。

自然界でのサンゴの生息深度を調べ、各種データ(照度、透明度)から本当にサンゴが必要としている照度を求めることもできます。
また魚が焼けない最高照度を求めることもできます。
水槽でも同じです。空気中でのデータだけ話すのではなく、水深、透明度、角度を元に適切な高さに照明を設置するべきでしょう。

EcolampではKR93は照度調整ができるので、プログラムで対応します。
KR92では照度調整はできないので、設置する高さで対応です。

また各LEDの点灯時間は上記のグラフを参考にするのも良いでしょう。
実際に初期プログラムがなぜ、あのパターンなのかも上記のグラフからご理解いただけると思います。


参考文献)
C.S. Yentsch, et al. Sunlight and water transparency: cornerstones in coral research. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology 268:171-183,2002.
荒俣幸男. メタルハライドはなぜ無脊椎にいいか. Tropical Marine Aquarium, 44, 1994.


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2010-06-19

ポリプ 独立 計画

待っているだけではポリプは外れる。
原因を捜し出し、守りきるためには力が必要だ。
蛍光灯やメタハラよりも強い力が…。
手に入れてみせる。
光を操るその果てに。
LEDを中心とし、メタハラを超える世界を創り出す。
そのためにもまずはあの仮説を。誤りの仮説を…。

move out

LPSの複数年飼育で悩まされる現象のひとつに、ポリプが落ちてしまうというものがあります。
この現象は、ここ20年くらい変わらないアクアリストの悩みのひとつだと思います。
もともと原因は、光、餌など諸説あるので、アクアリストによっても、このポリプへの対処方法が違います。

今回は1つの知見が得られたので、ご紹介したいと思います。

私はカクオオトゲキクメイシを中心に飼育をしています…というかそれにしか純粋には興味が持てていないというのが要因です。思い起こせば、リーフタンク止めたときに最後に購入したのもカクオオトゲというくらいカクオオトゲの魅力に取り付かれています。


水槽

さて、LEDの比較のために立ち上げたのは、画像の小型水槽です。
この水槽の半面に蛍光灯を設置、残りの半面はLEDをあてました。
つまり、同じ水槽をLED照射した場所と蛍光灯照射した場所にわけたのです。
カクオオトゲは立ち上げ時に随時投入して、合計30個くらい。

それから数ヶ月。
蛍光灯側の個体に異常発見。

move out

蛍光灯側では、複数の個体において、縁の方からポリプが外れていきました。
LED側の個体には被害はありませんでした。
そこで餌不足ではなく、照度不足と考えて、蛍光灯の球を新品と交換しました。

…が止まらず、次々と蛍光灯側の個体のポリプは落ちていき、結局、この現象が確認されないのは、UVのLEDの下の個体のみとなりました。約15個体にこのポリプの脱落が確認されました。

バクテリアにしては進行が遅く、骨格のところに藻が生えますので、バクテリアによるものではないと判断しました。が、怖いのでRevive浴でばちゃばちゃトリートメント…でも進行止まらず。

水流ですが、これは各照明側で正直若干差があります。というもクマノミが寝るのはUVのLEDの真下なのです。LED側は常にクマノミに水が動かされているのです。もしかして、このクマノミの作り出す水流がカクオオトゲの表面に積もるデトリタスを取り除いているのかもしれません。クマノミが餌を隠すために一部のカクオオトゲに運んでいるのも要因のひとつとしては見逃せません。

本来ならば、このポリプの脱落がUVのLEDによるものなのか、青のLEDによるものなのか確認しなければなりませんが、諸事情によりこの水槽を閉鎖して、ZEOvitの2週間立上げガイドで立上げた水槽に移項します。
正直、LEDの発売の早さについていけず、大型水槽でないと複数のLEDを試せないという状況になってきました。

もちろん、今回言いたいのは、蛍光灯でカクオオトゲが飼育できないというわけではありません。実際に、他の蛍光灯水槽でカクオオトゲは1年以上生きていますし、ポリプは落ちることなく、順調に大きくなっています。過去に、私は蛍光灯でカクオオトゲを複数年飼育していました。また蛍光灯だけでカクオオトゲを飼育販売しているショップは数多くあります。というか、メタハラ水槽やLED水槽でカクオオトゲを飼育しているショップの方が少ないと思います。

さて、まとめですが…
このようにポリプが骨格から脱落してしまう症状が複数の個体に見られたとき。
そして蛍光灯で飼育しているのならば、LEDのUVと青波長をスポットで当てると症状を止めることができる可能性はあります。

今回は単純に蛍光灯の本数が足りずに照度が足りなかっただけかもしれません。
それとも蛍光灯の球種の選択ミスを私がして、カクオオトゲの成長に必要な特定の波長を与えられなかったのかもしれません。

LED側の個体
Acanthastrea lordhowensis
Acanthastrea lordhowensis Green Infantuation
Acanthastrea lordhowensis Yellow Infantuation

今後、別のZEOvit水槽で再確認を行うつもりです。
UVLEDだけが、予防法ではなく、青色LEDや白色LED、そしてメタハラでもこの現象は防げるかもしれません。

単に水槽全体の水流が弱く、全体的に水質が均一でなかったのかもしれません。
設置時に水流強すぎて、小さな個体はころころ転がったのでポンプを1つ止めたりもしました。

とりあえず、カクオオトゲのポリプが落ち予防のひとつとして、LEDのUVが有効と書いておきます。
また、ほぼ全ての個体の色は入手時を維持できたので、これはLEDの水槽とはまったく違います。
笑話ですが、生き残った個体をそちらの水槽に移したら1週間で色が変わりました。困った…折角、入荷時の蛍光色を維持していたのに…。

新水槽の方にはボルクスジャパンのGrassy LeDio 9+ PLUS 400UVを2種類とも設置します。
2010年6月現在で入手できるスポット型のLEDではこの2種類が一番気に入っています♪
2010-02-14

法楽 の ステージ

紅蓮弐式
雪風さんからの贈り物。
イレブン初のオリジナルナイトメアフレーム。
紅蓮弐式。

見たかナチュラル。
やっとお前達と対等に戦える。
この紅蓮弐式こそが私たちの反撃の始まりだ!!


アクア用の照明の歴史に関しては前回とは別の見方もできます。
それは目的別による開発史です。

技術的に書きますと

太陽光のようにすべての波長をカバーしたタイプ

水銀灯→メタハラ

必要な波長だけに着目したタイプ
蛍光灯

というのが開発の流れでしょうが…10年以上前のスーパークールの登場で大きく変わりました。
メタハラでありながら特定の波長に特化したスーパークール…つまり



太陽光のようにすべての波長をカバーしたタイプ

水銀灯→メタハラ

必要な波長だけに着目したタイプ
蛍光灯→スーパークール(メタハラ)

という流れです。

これによりイレブンはメタハラを強要され、
メタハラでないとサンゴを飼育できないという誤解をうむことになります。

LEDも当時からありましたが、非力なうえに波長はちょぴっとと部分だけ。

DIYのだに卿が大いに奮闘するものの…
蛍光灯の正式な後継者はスーパークールとなり、LEDが認められることはありませんでした。

刻は流れ…

アメリカではハイパワーLEDのアクア特許戦争勃発!

時を同じくして、

先見性に優れ、イレブンでは最初にSPSの移送法を確立したDIYの生ける伝説風雲児エイジがLEDによる可能性に気付いたのです。

エイジさんはLEDは蛍光灯の代わりになるだけではないということに気付きました。

蛍光灯→LED

ではなく

メタハラ→LED

の道を示したのです。

LEDの欠点はその波長の幅のなさです。
ところが白色LEDの一部は素子には蛍光色素が塗られており、幅広い波長を出しているのです。
その波形は太陽光に近い…つまりメタハラの代わりになる可能性を秘めていると…

また、実験的趣の強い試験機を、幾多の戦場で微調整し、実用性をひきあげました。
LEDは真の意味でサンゴ専用LEDとなったのです。
というか他の用途が思いつかない…特化型照明…リーフアクアリスト以外は全く必要のない照明。
それが正式名称Grassy LeDio 9シリーズPLUS400UVである。

LeDio7 UVブレンド
GrassyLeDio7 ディープブルーUVモデルのサンプル品

画像は神戸戦線に導入された試験機。
性能もさることながら、従来のLEDを圧倒する曲線美で戦場では異色を放つ…紫の…。
人間の目には見えないがその存在はオーラを感じるものである。
たぶんオーラではなく…UV…。

北陸戦線や広島戦線などでもこの機体の存在を確認されています。
各条件での試験運用を繰り返すことで一般仕様へとデータが引き継がれるのでしょう。

さて今回は過去に購入したLEDのまとめ画像出します。
LEDだけで飼育するとサンゴは独特の色へと変化します。

これは栄養塩が多くて、褐色化しているわけではありません。

これを色揚げと呼ぶのも色落ちと呼ぶのもアクアリストの嗜好性によるのでしょう。

前回と同じ写真を撮るのは難しかったので参考程度に。

パープル → レッドリングが濃くなりはっきりと見えるようになりました。
Acanthastrea lordhowensis Purple Spilits UV LED 1 month

パープル → 変化なし
Acanthastrea lordhowensis Triple UV LED 1month

レッド系 → オレンジ色の面積が増えました。
Acanthastrea lordhowensis group UV LED 1 month

オレンジ&グリーン → 変化なし
Acanthastrea lordhowensis Orange and Green UV LED 1month

グリーン系 → イエローがより強く発色し、グリーン&イエローの面積も増えました。LEDとは相性が良いようです。
Acanthastrea lordhowensis Green Tiger UV LED 1 month

LEDに関しては…赤や黄の面積が若干増えました。
また赤でもピンクよりの色が強くなりました。
そしてグリーン系に混じるイエローの面積が増えました。
もっとイエローの面積が増えるかと思ったのですが、1ヶ月では時間が短かったようです。
それと赤系がオレンジになると思ったのですが…今回は逆に赤を維持していました。
これはUVなしのLEDには見られなかった特徴です。

今回はBB450と比較したのですが、BB450をあてた区画よりもポリプの膨らみが良いです。
良い結果だったので、BB450の球が弱くなり次第、このカクオオトゲ水槽はLED+UVに変更します。


ここから先は別のLEDの青球での結果です。


Acanthastrea lordhowensis brown
このカクオオトゲキクメイシは紅色の濃い、レッドという名称で販売されているものです。
メタリックではありませんが、オレンジ系の色彩となりました。よくよく見るとグリーンが重なっており渋いながらも名品です。

Montipora sp.
こちらの5ヶ月目のエダコモンはブラウンでした。
今ではイエロー系です。
真っ白になるかと思ったのですが、すばらしい色になりました。
ZEOvitでは鮮やかなメタリックグリーンになるでしょう。
入手時はポリプは小さかったのですが、いまではポリプが大きくなりました。このポリプの大型化はコンフサでも見られたにょろ。

Acropora sp
このミドリイシは最近購入したもの。
枝先がパステルグリーンでボディは濃い褐色でした。
茶色が抜けて白くなる、つまりパステルグリーン先、元は白かと思っていました。
やはり私は才能なしです。
1週間で濃い茶色は薄くなりましたが…
枝先のみパステルグリーンだったのが、全体グリーンになりました。

acropora sp. w/ LED
acropora sp. w/o LED
LEDをあてたところ、わずか3日で色の抜けたミドリイシ。
LEDのあたっていない部分がそのままの色です。見事に照射範囲だけ白。
これはMTなどの集光型メタハラでも見られる現象です。
まぁこれ見てLEDでSPSを飼育できないという人はいないと思います。
照度ありすぎですから…
これは昨年の春できごとなので、現在のモデルではより恐ろしい出力にょろ。

ところでこのLED…やたら水面で反射するので撮影時に目がチカチカ…
2010-01-09

攻めて 受けて ともに BL編

蒼いSPS”Acropora sp.”を飼育するアクアリスト、サンタマルタエイジさんが、
“僕の名はサンタ・マルタ・エイジ…電気代は今、狙われている!!”

…とアクアリストに警告したかどうかは未確認です。

しかしながらエイジさんは西方独立自治領より蒼い光を導いてくれました。

機械的な黒光…
華のつぼみのような曲線美…
7つの高性能LED球を収納した穴…

男と男の知恵と努力の結晶が奇跡を生んだ…

少年の夢は長き刻を経て今、現実に…


LeDio7 UVブレンド

ついにアクアリストの夢を実現したUltra-violenceことUVのLEDです。
その破壊力はアクアLED史上最強を誇るほど…



…ではなくてUVは
Ultra-violetの略だそうです。

ボルクスジャパンさんのGrassyLeDio7 ディープブルーUVモデルのサンプル品です。
外装が従来のUVなしモデルとは違い、小さく、軽量化、そして横漏れがなくなったのがとても好感持てます。

まず確認として15cmの距離から…直視…世界が黄色くなりました…。
注:良い子は真似しないように…前回は別のLEDで食べたもの全て吐き、床を這いずりまわりましたから…。

水槽のサンゴを照らすと…なんとも摩訶不思議な色合いに。
流石UV-Aです。
蛍光色素が反応してサンゴテカテカ。
色のなかったところまで不思議な色合いになります。

サンゴの色という面では1位につけても良いというほどの照明と言っても過言ではありません。
今回はサンプル品なので、正式販売時にはまた改良されそうです。

まさにナイトメアフレームですね。
…数話で新型照明が出るから名前憶えられない状態。

アクア照明開発史を紐解くと、
第一世代が不安定な太陽光
第二世代が成長の水銀灯
第三世代が低価格の蛍光灯
第四世代が色揚げのメタルハロゲンランプ
第五世代が効率のハイパワーLED

という感じですね。
原作と同じく第二世代が一番不遇です。
第七世代についてもだにさんと色々話していますが、楽しみでついついワラワラします。


Blue wave on roof
水面に反射して、天井には波模様が…
メタハラよりもエロイ

このLEDのおかげでベッドルームにひとつ水槽を置きたくなりますね。

エイジさんはいつもこれを見てハァハァしているのでしょうか…

さて妻帯…ではなくて生体について。

まずはカクオオトゲのパープル。
Acanthastrea lordhowensis Purple Spilits UV LED
GrassyLeDio7 UVブレンドモデル照射
Acanthastrea lordhowensis Purple Spilits BB450
興和システムサービス蛍光ランプBB450照射
GrassyLeDio7 ディープブルーUVモデルでは内側の蛍光グリーンが濃く見えるようになりました。

次もパープル。
Acanthastrea lordhowensis Triple UV LED
GrassyLeDio7 UVブレンドモデル照射
Acanthastrea lordhowensis Triple BB450
興和システムサービス蛍光ランプBB450照射
BB450ではパープルというより…茶色…。

レッド系、いろいろ。
Acanthastrea lordhowensis Group UV LED
GrassyLeDio7 UVブレンドモデル照射
Acanthastrea lordhowensis Group BB450
興和システムサービス蛍光ランプBB450照射

オレンジ&グリーン
Acanthastrea lordhowensis Orange & Green UV LED
GrassyLeDio7 UVブレンドモデル照射
Acanthastrea lordhowensis Orange & Green BB450
興和システムサービス蛍光ランプBB450照射
GrassyLeDio7 ディープブルーUVモデルではシアンの蛍光色が映えます。実際に、飼育下ではさらにシアンの色素が強くなります。

変わった模様のグリーン。実はセンターはイエロー。
Acanthastrea lordhowensis Green Tiger UV LED
GrassyLeDio7 UVブレンドモデル照射
Acanthastrea lordhowensis Green Tiger BB450
興和システムサービス蛍光ランプBB450照射
UVの方がグリーンとイエロー系グリーンとの違いがはっきりと出ます。
BB450では同一系のグリーンに見え、複雑な色彩を楽しめません。

うまく画像にはでませんが、実はこれグリーン&イエロー。入手時はほとんどグリーンでしたが、3W球のLEDで色揚げしたものです。イエローの面積が増えました。2番目にお気に入りのカクオオトゲです
LEDで色揚げが可能な一例。
Acanthastrea lordhowensis yellow wall w UV
GrassyLeDio7 UVブレンドモデル照射
Acanthastrea lordhowensis yellow wall w/o UV
興和システムサービス蛍光ランプBB450照射
明るさが違うので、単純に比較はできませんが、LPSの蛍光色は強くでます。また、そのためか、明暗がはっきりします。手ぶれも少なくなります。

よくよく見比べるとわかるのですが、LEDの方が色数が多いのがわかります。
蛍光色を発し、シフトしているので、より複雑な色彩になります。
それが一番顕著なのが下記のカクオオトゲ。
グリーンやイエローなど波長が短い系の色にはかなり効果があると思えます。

参考までに下記が水槽内でのこのカクオオトゲ。
Acanthastrea lordhowensis yellow wall in aquarium

黄色カクオオトゲなのかわかると思います。これはブルーのLEDで色揚げしました。LEDで色揚げは可能です。

今回はカクオオトゲキクメイシ水槽でこのGrassyLeDio7 UVブレンドモデルを使用しています。
さて、どのような色変化が見られるか楽しみにょろ。

褐虫藻がUV-Aを光合成に利用することは古くから確認されています。また、褐虫藻が320nmの波長を吸収することもわかっています。

ただし、サンゴの種類によってはUVが光合成を阻害することが確認されています。サンゴは360から380nmを利用するという文献もあります。しかしながら、UVが強すぎたり、照射時間が長いとサンゴに害を及ぼします。そこでまずは1時間/日を2週間つづけ、様子を見て、UVで問題がおきないことを確認してから、その後に3時間/日を照射時間としました。

UVが強すぎる場合は、サンゴの白化、異常なミューカス生産が見られます。
そういう場合は、距離を離すなり、照明時間を短くするべきでしょう。

コモンサンゴの一種、Montipora capitataキャピタタの実験では、たしかに光合成の光化学系Ⅱ阻害が確認されました。
これはUV-B、もしくは過剰なUV-Aと共にダメージを受けれている可能性があります。

Riddelの実験では4時間UVを照射しただけで、キャピタタの光合成効率は半分近くまで落ちたそうです。なおこの実験でのUV量はUV-Aが1150μWcm2。UV-Bが145μWcm2だそうです。

また、3ヶ月間 Porites astreoides (カリブのハマサンゴ)を飼育した結果、ハマサンゴはUV環境に適応できず、適応しているサンゴに比べて成長は遅かったという研究データをRiddleは引用しています。

ややこしいのが褐虫藻のクレードによってUV防御能を持つものと持たないものがいるということです。

Myfcodporine-like Amino Acid (MAA)がUVから褐虫藻を守ってくれますが、キャピタタは生息場所によりMAAを持たない場合があります。これは褐虫藻のクレードの違いによるものと推測されます。浅い場所の個体にはMAAがあり、やや深い場所の個体にはないのでしょう。

このことから、いくつかのSPSはUVに適応するのは難しいという結論をRiddleは出しています。

過剰なUVは水深やフィルターで落とすことができます。

水深40cmでUV-Aは34%まで落ち、UV-Bは29%まで落ちるそうです。
これは綺麗な人工海水での測定であり、水中の有機物が多い黄の水ですと、UV-Aは29%。UV-Bは22%まで落ちるそうです。

アクリルでも390nm以下の光を大幅に吸収します。そのかわり照度は落ちますが…。

光に関しては、ベルリン以前より、そして今も多くのアクアリストが拘る部分であります。
システム論、スキマー、人工海水、餌よりも、照明に関しては持論を展開するアクアリストが多いと思います。

雑誌を見る限り、SPS飼育主体となった日本のマリンアクア界ではメタルハライドが必然的に主役となります。

特に灯具としてはMT-250やMTー150が秀でており、球としては特殊なレンズを用いたスーパークール115が日本のアクア界を支えました。この2種はここ数年に出てきたものではありません。が、現役でも最高峰と言える照明です。

ここ数年の動きとしては高性能というよりも、より安価にという感じで、格安のメタルハライドの灯具が各メーカーから販売されています。やはり灯具の反射版などを見てみると、値段相応というところです。

LEDは飛び出し防止のために、常夜灯として使われてる程度だったのですが、熱いハイパワーLEDの登場でいつのまにか昼間に使う照明と生まれ変わりました。

2010年。
最高の照明はどれですか…という結論がより出にくくなりました。

各メーカー。
とりあえず球の販売は続けて欲しいです。
なにせ、球が入手不可能になって死んでいる灯具ほどむなしいものはないにょろ。

参考文献)
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.3, Two little fishies, Inc., 2005,
Riddle, D. Playing with Poison - Ultraviolet Radiation, Advanced Aquarist's Online Magazine, 8, 2004,
エイジさん
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プロフィール

Tetsuo☆キラリ♪

Author:Tetsuo☆キラリ♪
♪♪♪♪♪♪♪♪
マリンアクアリストにょろ。
最近はジョジョにょろ。
スタンド占いはメタリカです。鉄分を遠隔操作できるスタンドです。本体は暗殺団のリーダー、リゾット・ネエロです。反骨精神豊富にょろ。
「ついに…オレ…は…つか…んだ。システムの正体を…」


※記事・画像の無断転載禁止。

“なんもない”と“いないばぁ”は一青窈の唄名ということ以外、一切関係ありません。

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