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2009-10-11

波 の 真実

おれは波に会うまでずっと死んでいた。無力な光のくせに生きれるってうそをついて。波のない水槽なんて、ただ生きているだけのサンゴなんて、緩やかな死と同じだ。

ヒラムシ on オオタバサンゴ
初見のヒラムシの一種。文献を調べて同形状のものを確認できず。激珍種と判断。光合成依存系。LR上は移動できず、ポリプや共肉の接触したサンゴ間を移動し、増殖します。わずか1週間オオタバサンゴ同士を接触させていたら感染しました。1個体は6ヶ月以上飼育しており、ヒラムシが害を与えないのは確認済み。簡単にコントロールできるので、模様と考えとくに駆除はしません。希少種はいつ全滅するかわからないので大切にしませんと。この水槽でのヒラムシは2種目確認。1種目はコペポーダ食だったので駆除しました。

波の続編的になるのかと思う人もいるとは思いますが、書き手側としては光の話なので延長ではなく、全く別の意図で書いています。

また、システム論ではないと思うかもしれませんが、私としてはベルリンシステムについての理論として書いています。なんで日本式ベルリン?は良いのか、それを文献を元に説明しているということです。

実際SPSを状態良く飼われているアクアリストはこういう面をきっちり抑えているのでしょう。

と解説的言い訳文章を冒頭に書いて、今日の本題。
グリッターライン
以前はメタハラでつくる波面の輝きに惚れてメタハラを導入するアクアリストは多かったですが、ここ数年、LEDでこの波面をつくるアクアリストも増えました。私もその一人でリーフタンクを立ち上げるのにLEDだけで10万円以上投資しました。

価格無視で書くと個人的にはレコルトの一番古いタイプのブルー球が良いです。独特の色合いで、これと同色はそれ以降出ていません。残念ながらこの球は廃盤です。コストパフォーマンスで言えばJUNのLED製品群がお勧めです。

では光についてちょっと勘違いをしやすいことについて今回は書きます。

水面と水中の照度はどちらが高いでしょうか?

もし、一時的にでも、という条件ならば、正解は水中です。
波は直進光下ではグリッターラインをつくります。グリッターラインとは水面にできる光の模様のことです。科学的には別の名称を用いるべきですが、今回はThe Reef Aquarium Vol.3にのっとり、アクア用語を使わせてもらいます。

直進光はメタハラや指向性の強いLEDを使用します。
このグリッターライン上での光は増幅され強くなります。しかし、これは一時的に強いものなので、実際には光は強弱のある波のような波形の強度となります。ジュリアンらによると、2倍の強度の光にもなるそうです。もちろんのことUVも増幅されます。

ところが水槽での実験では自然界ほどの増幅を望めません。これは作られるレンズ(波)の形状にあると考えられています。

また、測定間隔が短ければ、短いほど、よりこの増幅差は大きく取れるはずです。このグリッターライン効果の光の増幅は5から20ms(ミリ秒)と言われているほど短いです。本来はこの間隔よりも短い単位で測定すべきでしょう。

しかし本当に重要なのは、測定される照度とはちがうのではないでしょうか?

トゥーネンの報告にあるように重要なのは照度の変化ではないでしょうか。特に水深が深くなるにつれ、この増幅が大きくなることが確認されています。(MA50号MACNA-XX講演レポート参照)

ではこのレンズ、どの深度に集光されるかというと…単純計算ではリンチとリビングストンは波の間隔の5倍すれば良いとしています。例を下に書いておきます。

3cm間隔の波
集光深度15cm

5cm間隔の波
集光深度25cm

7cm間隔の波
集光深度35cm

10cm間隔の波
集光深度50cm


波のつくる光の強度について考慮しながら、水槽内に配置したサンゴのために波をつくるとよりベテランの水槽に近づけるのでしょう。

今回は以前のスーリンさんのコメントを元に書きました。
スーリンさんのコメント内容とは異なりますが、生体内反応に関してはまた後日。私はまだまだ勉強不足なので、もっと勉強してから書きます。


参考文献)
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.3, Two little fishies, Inc., 2005,
Lynch, D.; Livingston, W. Color and Light in Nature, Cambridge University Press, 254, 1995,
Riddle, D. Feature Article: Glitter Lines: More Than Aesthetic?, Advanced Aquarist Online, Vol.3, MAY, 2006,
MACNA-XX講演レポート, Marin Aquarist, 50, 139-140, 2009,
スーリンさん
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2009-08-02

喝采 の ミューカス

神楽耶。お前は最近までDSBシステムを知らなかった。
それが何か?
なのに、本質の一部を理解していた。お前は優しいな…
えっ…!?


ミノウミウシの一種(コモンサンゴ食)
コモンサンゴを食するミノウミウシの一種。コモンサンゴの根元からの急激な白化の場合は本種の可能性あり。多くの場合は卵での持ち込みの可能性あり。このサンゴ個体も購入後1ヶ月近く何も問題はありませんでした。白化との境界線上で確認できる。ミノウミウシ除去はサンゴ個体を海水を入れたプラケースに移し、スポイトでミノウミウシを吸い取ると良い。これを数日毎に繰り返し完全除去する。手間を考えるとサンゴごと廃棄する方が簡単。今回はニシキテグリがコモンの白化部分をうろうろしているので、食害に気付きました。ニシキテグリはミノウミウシを眺めてましたが、残念ながら食べませんでした。ミノウミウシの一種(コモンサンゴ食) 2

グレートバリアリーフでは1平方mのアクロポラ(ミドリイシ)あたり4.8L/日の粘膜(ミューカス)を放出します。実は目に見える白いのはその一部、20-44%で、ミューカスの56-80%が水に溶けています。言い換えるとミドリイシを飼育するだけで、これだけの汚れがでるのです。

自然界ではどうやってこれを処理するのでしょうか。それは自然の砂で処理されています。特に水に溶けにくい部分は波打ち際で処理されます。

これを最大限に利用したのがDSBです。

溶けにくいミューカスが水槽中を漂い、浮遊バクテリアとプランクトンをつけ重くなり、底砂の上に着底します。自然界のデータによると、わずか2時間で炭素比を増やします。このミューカスが着底するときには最適値になっています。

溶けるミューカス

C: 90.9 kmol/d
N: 7.6 kmol/d
P: 1.3 kmol/d

C:N:P=70:6:1


溶けにくいミューカス
C: 27.7 kmol/d
N: 1.9 kmol/d
P: 0.3 kmol/d

C:N:P=92:6:1


ミューカス + バクテリア +プランクトン
C: 181.8 kmol/d
N: 17.0 kmol/d
P: 0.2 kmol/d

C:N:P=905:85:1


これがベントス食性の生物の餌になるのです。この際には膨大な酸素が消費されますので一時的に底砂上部と表面は酸欠状態に近くなります。そこで底砂上に水を流して酸欠状態になりにくいようにします。この酸欠は一時的なものですので、ナチュラル統治初期に多くのアクアリストが生体を失ったのもうなずけます。

DSBのシステム理論です。ナチュラル以前以降で底面での水流への重要度が変わったのはこのためです。また、淡水飼育ではこのような現象はおきませんので、淡水経験者が失敗する可能性がある点でもあります。

水溶性のミューカスはバクテリオプランクトンの餌となるので、理論上、バクテリオプランクトンシステムにおける最適値と私は考えています。

また、水槽のシステムによっては、不溶性のミューカスはそのままサンプに流れ落ち、プロテインスキマーで水槽内から除去されます。

砂をひくということのメリットはこのサンゴの排出物処理にとても有効なのです。
また集中的に水槽の底にバクテリアを増殖することができます。

ミドリイシが珊瑚礁の環境を自ら整え、生物層を豊富にするのです。
水槽の内でも同じです。ミドリイシがバクテリアやベントスを養うのです。
このサイクル、サンゴと底砂の関係に気付いたナチュラルシステム開発者たちは、アクアリウムにおけるろ過という概念を大きく変えることになるにょろ。

レインボースポットドーナッツコーラル
ショップお勧めのL.P.S.


参考文献)

Wild, C 他. Coral mucus functions as an enrgy carrier and particle trap in the reef ecosystem, Nature, 428, 66-70, 2004,
だにさん
2009-01-08

ナチュラルシステム が 生まれた 日

ナチュラル歴41年、
世界唯一の超大国、神聖ナチュラル帝国が上部ろ過共和国に宣戦布告した。

上部ろ過共和国はナチュラル帝国の属領となり、自由と権利と…そして名前を奪われた。

エリア11、それが敗戦国の名前。
イレブン、それがろ過槽を持つマリンアクアリストの呼び名。

ナチュラル皇族の血族による統治。ナチュラル系マリンアクアリストは”租界”をつくり、イレブンたちは荒廃した”ゲットー”へと追いやられた。ゆらぐことがないナチュラルシステムによる飼育方法、だが、そこにわずかな亀裂が生まれる。

”ナチュラルシステムをぶっ壊す”
子供の日の誓いをついに実行するマリンアクアリストたち。
彼らにはそれを望むだけの理由と力があった。

異国により授けられた”泥と岩石”
いかなるサンゴも色揚げするという絶対天然の力。

”泥と岩石”を手にしたマリンアクアリストは修羅の道を歩み始める。
愛と憎しみ、そして罪と罰、運命の扉が今、開かれる。

作注)
ナチュラル歴
ナチュラル歴元年はタン・ソーエン・ウェイがナチュラルシステムを体系化した1955年とされている。実際にこのシステムを世に紹介したのはインドネシアの水族館に所属するリー・チン・イン、その人であり、このことから彼を開祖と見る派が多い。そのためか、彼の記事が出版された1961年をナチュラル歴元歴とする説もある。これとは別に、ナチュラルシステムの祖といえるものに関しての記事は1920年代にも出版されている。しかし、その水槽はリーフタンクとは呼べるものの、まだ、ナチュラルシステムとしては体系化されていなかった。
”これがナチュラルシステム90年の歴史あるよ”
というのはこの辺の情報が根拠となっているとみるべきであろう。

上部ろ過共和国
山本海水魚研究所が海水魚用飼育システムとして、上部ろ過を開発。当時はバケツ形状で無骨なデザインであったが、世界に類を見ない画期的なろ過であった。水槽上部にろ過をおくという形式のシステムについて山本海水魚研究所は特許を所得したため、他国に広がることはなかった。このときに同時開発したポンプが、後に世界へと知られることになるレイシーポンプの原型となるものであった。

うそにょろ。


参考文献)
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.1, Two little fishies, Inc., 1994,
Delbeek, J.C.; Sprung, J. The Reef Aquarium Vol.3, Two little fishies, Inc., 2005,
Yuzo
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Tetsuo☆キラリ♪

Author:Tetsuo☆キラリ♪
♪♪♪♪♪♪♪♪
マリンアクアリストにょろ。
最近はジョジョにょろ。
スタンド占いはメタリカです。鉄分を遠隔操作できるスタンドです。本体は暗殺団のリーダー、リゾット・ネエロです。反骨精神豊富にょろ。
「ついに…オレ…は…つか…んだ。システムの正体を…」


※記事・画像の無断転載禁止。

“なんもない”と“いないばぁ”は一青窈の唄名ということ以外、一切関係ありません。

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